2月21日

ISSUE:01

早速のサブスク登録を頂きました皆様、誠に有難うございます。

こういったイマドキなシステムを採用するにあたって正直言うと勝手がよく分からずで少々ご不便をおかけするかもしれませんがそこはフランクな感じでご容赦頂けたら幸いです。

はじめに

ワタシが30代半ばでFORDディーラーを退職してから今に至るまでの北米モータースポーツ文化を追い求めた記録と考察と展望です。ネットで見た2次元の妄想ではありません。現地に行って同じ空気とルーストを吸い込み、埃まみれになりながら見たり感じたりした事を書き記して行こうと思います。あくまでもワタシ個人の意見ですのでこれが正解と言うことでは無く、単なる1人の1意見としてご理解頂けたらと思います。気になる方は現地へ行ってご自分で確かめてくる事を強くお勧めいたします。

まずは筆者であるワタクシのバイオグラフィーからお付き合い頂きたいと思います。

昭和中期生まれのワタクシ世代は小学生の頃に田宮模型のRCカーがブームとなりました。TVでは田宮RCカーグランプリなる番組が毎週放送されていたくらいのラジコンブームとなた時代です。

同級生がこのバギーを持っていて近くの公園で走らせているのを羨望の眼差しで眺めていたのを今でもハッキリと覚えています。それから40年経ってからこのラジコンのベースとなる車輌が実在するという事に驚かされました。

今になって考えればこれがオフロードへの覚醒だったのかもしれません。後にその片鱗が写真でご確認頂けるかと思います。成長の過程でラジコンを卒業して免許を取りバイク、車へと正常進化していきます。しかしながら19歳の頃に友人のTE37でダートコースを遊びで走ったのを最後にオフロードとは全く疎遠な時間を過ごしました。実に30歳になって初めてのオフロード車を購入するまでの10年以上の間はオフロードとは全く無縁な生活を送っていたのでした。

そしてこの1995yのBRONCOを買った事をキッカケに眠っていた何かが蠢き始めたと言っても過言ではありません。6インチリフトアップに35インチタイヤを履いていた中古のBRONCOを購入してから一気にオフロードの世界へ昏倒していくのでした。そして前述したバギーの写真にあったKCのフォグライトは田宮RCからの刷り込みのおかげですね。ちなみにハロゲン200Wのデイライターを8個同時点灯したらエンジンが止まったり走行中にタイヤの振動でフリップアップナビが折れるとか、レアな体験をさせて頂いたのがこの写真の2000年前半でした。

この頃はとにかくダートを求めて走りまくっていました。林道、河川敷、スノーアタックと

ひたすらダート走行を求めていた頃です。

後にデザートレースに出会うキッカケともなる話なので前述しておきますが私はFORDフリークです。それもあってFORDディーラーに就職したのもあるのですが元々はMUSTANGが好きで実際にFOXシャーシにも乗っていました。なのでFORDについては多少は語れるくらいの予備知識は備えているつもりです。

本題からは少し逸脱しますが私と言う人間を知って頂くためにもFORDからのデザートレースに繋がる話について少し触れておきたいと思います。

皆さんは下の写真のマスタングを知っているでしょうか?

スポーツカークラブオブアメリカ(SCCA)のシリーズレースとして1961年から今も続いているトランスアメリカンチャンピオンシップ(Trans AM)レースに当時参戦していたFORDのMUSTANGをレーシングチューンしたBOSS302という有名なモデルです。マッスルカー好きでレース好きなら知らなきゃモグリと言われてしまうかもしれません。

私の大好きなサーキットであるラグナセカ、このラインナップを当時見れた人が本当に羨ましい。AMCジャベリン、FORDマスタング、MERCURYクーガー、CHEVYカマロ、DODGEチャレンジャー、PLYMOUTHクーダとまさにマッスルカーレースの祭典です。

1969y当時の走行シーンを見てみましょう。ちなみに私はまだこの世に生を受けておりません。そんな時代からこんなレースを繰り広げていたとは実に感慨深いです。

いかがでしたか?これが刺さらない人がいたらあなたにはアメ車ではなくEV車をお勧めします。

唐突ですが私個人が尊敬するレーシングドライバーをご紹介します。

◎モンスター田嶋さん (パイクスピークスの覇者)

◎ケン・ブロックさん (言わずと知れたレジェンド、故人)

◎コリン・マクレーさん (WRCレースドライバーFORD、故人)

◎カルロス・サインツさん (WRCレースドライバーTOYOTA)

◎ハナワ・イクオさん (日本が誇るデザートレーサー、ヨコハマタイヤ)

◎ロビー・ゴードンさん (NASCARもデザートもこなすトップドライバー)

◎パーネリ・ジョーンズさん (アメリカンレジェンドレーサー、90歳)

私がもっとも影響を受けたレーシングドライバーの方々です。

中でも齢90というレジェンドのパーネリ・ジョーンズ(PJ)さんはまさに私の中では神とも言えるような人です。

その一方では

アーリーブロンコでNORRA MEXICAN1000(今の BAJA1000)でも活躍していた尊敬すべきレーサーです。パイクスピークスでスピードレコードを更新したりINDY500で優勝してMEXICAN1000やMINT400でも優勝するようなまさにアメリカンクレイジーなスーパードライバーなのです。90歳という事ですがレジェンドには敬意を表します。

この人がFORD BRONCOに乗っていなかったら今の自分は無かったのかもしれません。今頃フルエアロのベルファイアに乗っていたかもしれないという可能性も否めません。もしかしたらLEXUSセダンでキャンバーギャングになっていたかもしれません。

そんな出会いもあって今では立派なオフロード好きに成長したという次第です。

先程ご紹介したドライバーの中にロビー・ゴードンというレジェンドレーサーもまたNASCARのチャンピオンでありながらデザートレーサーでもある凄い人です。

デザートレースに関してはスーパークレイジーな走りで有名です。

せっかくなのでロビー・ゴードン目線でトロフィートラックを運転してみましょう。

いかがでしたか?これがデザートレースの最高峰カテゴリーと言われるトロフィートラックの走りです。レーシングV8エンジンの咆哮で自分の中の眠れる何かを目覚めさせてくれ他でしょうか?

まずはデザートレースを知ること、ここからがスタート地点です。私はこうしてデザートレースに出会ってしまいました。皆さんはこれを読んでデザートレースに出会ってしまう人がいるのかもしれませんね。それはそれで感慨深いです。

ということで月刊プレランナーマガジンISSUE:01 は楽しんで頂けたでしょうか。これはまだほんの入り口です。 1970年から2024年までの54年間の進化を見比べてみてどうでしたか?ハンドルを握る人達のクレイジーさは変化が無いとしてもマシンの性能は歴然でしたよね。

さて次回はいよいよ命題とも言える「PRERUNNERとは?」について触れていきたいと思います。お楽しみに。

    64