WEEKEND ACTOGRAPH
issue : NOV.2019
その日お店に遊びにきていた常連客と「今年は梅雨やら台風やら大雨で全然走りに行けてないよねぇ」という話題が今回のクルーズのキッカケとなり、とある初冬の週末に広域オフロードエリアを走りに行くことに急遽決定。
ついでに出来たばかりのOVERLANDコンセプトの宣材メディアもちょうど撮影したかったので土曜夜の仕事が終わる21時に手早く準備を済ませ千葉を出発、ルートの途中でクルーと合流していざ目的地へ夜の高速をランデブー。
高速のインターを降りてスーパーマーケットで水食糧を入手したらいよいよ山道へエントリー、裏ルートからアプローチしたが先日の大雨のせいかディッチが点在していたり埋没していたであろう岩が突き出ていたりといつになくガレたコンディション、勾配の急な登り坂ではATタイヤはラフアクセルだとスピンしてしまう有様。スタックするようならタイヤのエアーを落とそうかなと考えるも無事セクションクリア。今晩のベースキャンプとなるスポットを探して真夜中の山中をひた走ります。
あても無く山道を走り続けているとトラック3台が停められそうな少し開けたスポットがあったので今晩はここでキャンプすることに決定。到着したのは午前1時近く、とりあえず全員晩飯抜きだったので手早く食事の準備に取り掛かります。明日は日の出と共に撮影スポットを探しつつオフロードエリアをクルージングの予定なのでファイヤーピット無しでシンプルなお夜食タイムです。
メリカなスタイルで雰囲気満点ですが3人とも食べているのは鍋焼きウドン、日本食文化BANZAI。
イマドキのオシャレなキャンプ装備は無くても仲間たちと綺麗な夜空のお星さまを見ながらおいしいコーヒーを飲むだけでも大満足。気温もマイナスになったのでそろそろ就寝タイム。
3時間後には日の出になるので身体が温まっているウチに寝袋に潜り込んで車内で就寝です。流石に氷点下での野外キャンプはハードなので皆車内へ避難。もちろんアイドリングはストップです。
WEEKEND ACTOGRAPH
NOV.2019
写真映えするロケーションや構図を探しつつ色々なルートを散策しながら進みます。個人的にはオフロードの乗り物は「静」より「動」の写真の方が迫力が出るというか写真自体に色気が出るのでついつい動画目線でロケーションを選んでしまいます。動きのある写真て想像力を掻き立てられるんですよね。
就寝して3時間後の幻想的な朝焼けに見とれながらポイントを移動するためトレイルを奥へと進みます。最初の撮影ポイントに到着するころにはすっかり日も登って来たので朝食タイム。眼前に広がる壮大な景色を眺めながら飲むコーヒーはまた格別です。
良さげなスポットを見つけたら宣材写真とムービーを撮影しながらトレイルをあてもなく進んでいきます。舗装路と違うオフロードの醍醐味ってこの道の先はどうなっているのか、どこに続いているのか、このセクションを越えられるのか、といったちょっとした冒険要素がオトコゴコロをくすぐるんですよね。そこにオートキャンプ要素もプラスされた今回の様なオフロードエリアのクルージング、これこそ日本向けにミニマイズされたOVERLANDスタイルと言っても過言ではないのかなと。
オフロードも人それぞれの楽しみ方がある中で今APTCOが推奨するスタイルはまさにこのようなイメージです。皆さんもお気に入りの愛車で気の合う仲間や家族とアウトドアライフを楽しんでもらえたら嬉しいです。
Find purpose, the means will follow.