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What's CAMP?

Club Master

2023年6月6日

今日はちょっと自分語りにはなりますが今まで自分が経験してきた話を元に自分が思い描くキャンプやオーバーランディングについてお話をしたいと思います。


もちろんこれはAPTCO outfittersのポリシーの基礎と言っても過言ではありません。クラブの皆さんにもウチがただの車屋さんでカスタム屋さんとはちょっと違う特別な部分を感じて頂ければ幸いです。


私の父方の曽祖父や祖父はアメリカへ仕事をしに日本からアメリカに渡った労働移民の家系で祖父は昭和のTV番組になった「オレゴンから愛」というドラマのモデルになっています。兄弟の末っ子であった実父は日本生まれなのですがアメリカ在住の親戚や父も仕事でアメリカへ行くことが多かった事もあり私自身も幼少の頃からアメリカ文化に慣れ親しむ環境で育ってきました。実際に20代前半の頃はオレゴンの叔母の家にホームステイをするようになったりしたのがキッカケで乗り物好き、スポーツ好きが相まってアメリカ文化にすっかり感化されてしまいまして今では自動車文化を媒介にしてアメリカのアウトドア文化を皆さんにご提供する仕事をさせて頂いている次第です。


私がAPTCOで提供している商品については自分自身が使用した商品である事が大前提です。実際にアメリカのコンベンションや取引先の会社にも訪問しますし、自分が渡米した際には必ず現場に行ってみてユーザーが何を使っているのか等をリサーチした上で取り扱いするブランドを選んでいます。これはあくまでアメリカ人目線という事なので正直日本の環境とはかけ離れている部分がある事は事実です。


例えば今のキャンプブームにおいてよく話題になるのですが炊事場、トイレ、シャワー室等の設備の有無とか行き過ぎたキャンプグッズコレクションとか、正直言うと私個人はあまり興味がなくてシンプルイズベストが好きなのだと思います。文明的設備は無しでOKですし「映え」のためにシーンを作るのでなくて「リアル」で体現したい人です。


そもそもアメリカのキャンプ場にはヤバそうなトイレと朽ち果てかけたウッドのピクニックテーブルがあれば良い方で、基本的にCAMP=野営地というスタンスなので自分が知る限りでは快適設備の揃ったキャンプ場は見た事が無いです。おそらくこれがアメリカのキャンプスタイルで自分が思い描くのはこの空気感です。

元々開拓民の国アメリカですから野宿こそがスタンダードの考え方です。文明的な設備が全くないキャンプ場やトレイルツーリングではロトパックスに予備燃料や水を入れておき、野生動物に襲われないためにルーフトップにテントを装置するのが必要不可欠という事です。熊だけじゃなくマウンテンライオンやピューマといった肉食獣がカリフォルニアの山間部にも普通に生息している事を知らない人が多いと思います。毒蛇やサソリもいますしムカデやアリとかもアメリカンサイズで見たらきっと凍りつく事でしょう。


とにかくアメリカはスケールがビッグサイズ過ぎてちょっとしたハイキングをするのも日本人の自分からしたらトレッキングやプチ登山レベルです。距離感がまずおかしくなりますし、遭難するんじゃ無いかと思うくらいに広大なフィールドなのでGPSとか持って行かないと不安に思うくらいです。


もちろん日本ではお目にかかれないような景色ではあるのですが日帰りで気軽に来るところじゃ無くてキャンプしながら3日くらいかけて散策したいと思いました。もちろん設備はヤバそうなトイレしか無くて聞いた事ない獣の声が聞こえたりと色んな意味でスリリングだと思います。これぞキャンプの醍醐味なのかなと。



こんな環境が当たり前の国なので車という移動手段を使って冒険に行きたくなる気持ちもわかります。まさにフロンティアスピリットというやつでしょう。荷馬車がピックアップトラックに変わったという事でカウボーイ達はトラックに乗って道なき道を進みたくなるのが開拓民のDNAなのだろうなと思いました。


本格的なオーバーランドは置いておくにしても上の写真のようなダート路が数十キロレベルで続きます。ちなみにこの道は県道みたいな道路になってます。分かりやすく言えば千葉から渋谷までの道が全部オフロードだという感じです。

足回りやホイール・タイヤも純正じゃ不安になるのもお分かり頂けたでしょうか。個人的には北海道がすごく近い環境だなと思います。


何故FOXなのか、METHOD BEAD GRIP推しなのか、オールテレーンタイヤ推しなのかというのもここに繋がります。



話は逸れますが個人的に大好きなアメリカ人のスティーブおじさんのキャンプスタイルの動画を貼っておくので是非参考にしてみてください。もちろん彼のグッズは私も愛用しています。ウチは家族皆で彼のYouTubeを見ています。


この人はかなり昔からこんなキャンプをしている人で自分が思い描くアウトドアマンの姿です。日本には無いこのアメリカンな雰囲気を参考にしてみてください。






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