DIRTKING の UNIBALL UPPER CONTROL ARM交換です。
フロントの足回りから異音があるとの事でアッパーアームのボールジョイントのブーツ切れグリス切れによる不具合がありました。せっかくなのでグレードアップしたいとのリクエストでしたのでチューブラーではなくBOXタイプのUCAでUNIBALLタイプのDIRTKINGをチョイスしました。
さすが17年も経つとなかなかのヤレ感が出てきますね。プレランナー全盛期のベース車だけに自分の中ではデビューして20年近く経っているクルマとは思えないくらいポピュラーな感覚です。FORDはカレントモデルと基本構造もあまり変わっていないから余計にかもしれませんね。
17年間も無交換でよく持ったと言うべきでしょう。こういうところがさすがFORDといったところでしょうか。
UCAを外すにはコイルオーバーをフリーにしてトップマウントをずらしてあげないとUCAのマウントボルトが外せません。久しぶりに見たBILSTEIN5100コイルオーバー、まさにクリップリフト創世の頃のビンテージモノです。今でこそクリップリフトはもうFOXでもお馴染みのショックパーツですが当時のサスペンションチューンではセンセーショナルなパーツでしたね。BILSTEINは黄色ではなくシルバーのシリンダーがホンモノだ!なんて盛り上がっていましたが実はEURO BILSTEINではUNOFFICIALのラインナップらしくUS BILSTEINが勝手にシリーズ化しちゃったらしいという噂を聞きました。確かにEUROにはOFF -ROADシリーズなんて無かったですからね。9300シリーズのBLACK HAWKなんて装着する該当車種は無いですもんね。そもそもUSパテント取りまくりですし。この頃はKINGもFOXもBILSTEINやSWAYA-WAYと凌ぎを削っていたんですね。あとRAD FLOWもか。
話は逸れましたがDIRTKINGのUCAを組み付ける際にはまずグリースフィッティングを2箇所アームのブッシングに取り付けてから必ず高粘度のグリースを注入します。エンジンのエグゾーストマニフォールドの真横にコイルバケットがあるのでかなりの高温になります。流石にプロセイン製のウレタン強化ブッシングとはいえグリス切れはブッシュ変形によるインナースリーブ異音の原因になりかねません。一般のシャーシグリースではモノによって溶解流出するので専用グリースかちょう度の硬いものを推奨します。
APTCOではDIRTKINGが推奨しているPROTHANE(プロテインじゃないよ、プロセイン)のSUPER GERASEを採用しています。もし入手困難であればWAKOSのマルチパーパス/2号でも大丈夫かと思います(上の写真、タイタンのUCAで使用しましたがさほど問題無かったので大丈夫かと)。
組み上げ途中に豪雨に見舞われてしまい写真が撮れなかったのでいきなりワープしますが
無事にUCA交換完了です。オープンベアリングなのでいつもWAKOSバイタスドライをスプレーして完成です。