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2024 RANGER RAPTOR


タコマに引き続いてFORDのミドルサイズトラックであるRANGERのRAPTORに興味深い点があったので今日は紹介たいと思います。


RAPTORと言えばFORDのフルサイズピックアップのF150 が起源となるのは皆さんもご存知かと思います。現在はF150、BRONCO、 RANGERの3車種にRAPTORグレードが設定されていてオフロードパフォーマンスに特化したモデルとして人気が高いです。トヨタのTRD-PROグレードもこれに感化されたモデルですね。RAPTORについてはここでは深く語りませんがとにかくFORDの中ではスペシャルでスーパーな装備のグレードであるという事です。


RAPTORで特筆すべきはアップグレードされたサスペンションシステムです。

FOXのライブバルブは前後4本それぞれに電子制御のバルブが装着されていて走行状態に合わせてコンピュターでそれぞれのショックのオイルフローを調整するというもので上のYoutubeの様に想像を超えたスピードでオフロードを走り抜けることが可能になっています。元々はポラリスのサイドバイサイド(SXS)に搭載されていたのですがその進化版として今ではトヨタやFORD、シボレーにも採用される程の進化を遂げた様です。


今回の目玉はRANGER RAPTORのリアサスペンションです。

最近のピックアップトラックはリーフではなくマルチリンクのコイルスプリングタイプに変わりつつあるのはオフロード走行をターゲットにしたモデルの人気が背景にあるのでしょう。トヨタも然りですがコイルオーバー化されてくるのは個人的には嬉しい限りです。問題は電子デバイスをどう処理するかですが。

これが見せたかった訳ではなく今回の本命はこちらの機構です。

WATTS LINK です。

下の写真をよくご覧ください。リアエンド(ハウジング)にアッパーリンクとロワーリンクで左右からリアハウジングをサポートする方式に変わっています。

私がワッツリンクを知ったのはMUSTANGのアップグレードパーツとして存在は知っていたのですがまさかオフロード車両に採用してくるとは思いもよりませんでした。


一体これが何なのかと言うと、本来4リンクやマルチリンクの場合アームのピボットがウレタンやゴムブッシュを使用するためブッシングの柔軟性でリアハウジングの横ずれが起きるのを防止するために従来はパンハードロッドと言うリンクを使用して抑制をしていました。

リジットアクスルでマルチリンクの車両は大抵がこのパンハードロッド(日本だとラテラルロッドと呼ばれている)が採用されています。


パンハードロッドは対角線上のリンクになるため車体がロールすると左右で車体を上下動させる力が働くため左右均等に姿勢を制御する事が物理的に難しい構造となります。その弱点を克服したのがワッツリンクです。仕組みは下記の動画でご覧ください。


既にアフターマーケットパーツでもアルミ削り出しのアームが出ていてパフォーマンスアップする上に見た目がカッコよくなるのは大歓迎です。


トラックのフレームやサスペンション構造はもう出尽くしているのかと思いきやまだまだ進化をしていくのかもしれません。RAPTORファミリーのラインアップによって4リンクのコイルオーバー化が標準仕様になってくるのかと思うとリーフリジットからXトラック、ダブルウィッシュボーンと進化を遂げてきたラダーフレーム車のまた新たな進化に立ち会えることが出来て嬉しく思います。現車まだ見てないけど・・・


なんだかんだ言ってFORDは一番最初にやってくれますね。さすがです。


と言うことで今回はワッツリンクのご紹介を兼ねてFORDの開発力の高さを周知させて頂きました。


MUSANGもえげつない感じになってますね。還暦を迎える歳くらいにまた乗れたらいいな


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