Leveling Lift / for Triton
- APTCO HQ
- 6月18日
- 読了時間: 3分
長々とお待たせをしてしまいましたが、遂にオリジナルスペックの三菱トライトン用パフォーマンスコイルオーバーショックのプロトタイプのアウトラインが見えてきました。

当初はハイラックス同様にFOXをベースにしたコイルオーバーショックを採用したいところなのですがトライトンのレベリングリフトにスムーズにマッチする2.0IFPショックの設定が見当たらず、純正のロワーアームに加工が必要になったり高価なアップグレードショックを選択する必要があったりと本来の主旨であるバジェットリフトというコンセプトから逸脱してしまうために今時点ではFOXを諦めざるを得ないという状況です。
そういう事情で代替パーツとしてショックアブソーバーのマニュファクチャーとして日本でも知名度と信頼度の高いBilstein Shockにスイッチをしてトライトン用のパフォーマンスコイルオーバーを組み立てようと思います。

一般的にはビルシュタインと言えば黄色のシリンダーのイメージかとは思いますがオフロードエンスージアストにとってはBilsteinと言えばシルバーシリンダーのイメージなのです。

既に豪州ではハイラックスやトライトンのキットが販売されていますが日本では2025東京オートサロンでイエローシリンダーのトライトン用ショックアブソーバーが参考展示されていたのをご覧になられた方もいるかと思います。
アメリカのオフロードカスタムを長年追い続けてきた私からするとB6(黄色)ではなくここはB8(銀色)をチョイスするのが王道です。参考までにB6はストックと同じ長さ、B8は車高に応じて長さを変更しているモデルでそれに合わせたバルビングチューンが施されているパフォーマンスショックです。オフロード系のB8はシルバーシリンダーでフロントは車高調整が可能なクリップリフトを採用しています。つまりはプリロードによるリフトアップが可能なショックアブソーバーになります。

リフトアップする際に大事なのは車高が上がる分だけショックのトラベル量も伸ばして上げることが大切です。硬いレートのスプリングに交換しても車高は上がりますがショックのトラベル量は伸びません。つまりはショックの伸び側マージンが不足した常に突っ張った状態で乗る事になるので段差等の突き返しの衝撃が強く感じる事になると思います。

今回のBilstein B8に関してはストローク自体が長くなっていて純正スプリング(またはEIBACHのスプリングに変更を予定)を使用するためプリロードの分は若干初期入力が硬めの印象にはなりますが純正のスプリングレートなので酷い乗り心地になる事はありません。
むしろレベリングリフト専用設計なのでショックのバルビングもそれに合わせたセッティングになっています。

今後はスプリングシートをワンオフで製作してEIBACHのPROシリーズのコイルスプリングを装着出来るトライトン専用のコイルオーバーをラインナップ出来ればと考えています。
HILUXでは既にFOXをベースにした実車に装着した検証を2年前くらいに行なっておりましてオーナーさんからも大変好評価を頂いておりトライトンでもオリジナルコイルオーバーの商品化を進めたいと思っています。

EIBACHスプリングモデルはまだこれから先になりますがまずはトライトンにBILSTEIN B8のレベリングリフトコイルオーバーショックを取り付けてみて色々なコンディションで検証をしてみたいと思っています。

ようやく具体的になってきたので楽しみにお待ちください。