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POLARIS RZR / STEERING FIX

今回はUTV、通称SxS(サイドバイサイド)と呼ばれるオフロードバギーのサービスメンテナンスログです。


日本だとバギーと言うと下の写真の様なバイクハンドルタイプの4輪バギーをイメージするかと思いますが、これはATVと呼ばれる乗り物でQUAD(クアッド)と呼ばれています。


UTVはATVと違ってクルマとほぼ同様の乗り物です。RCカーのバギーやゴーカートのイメージに近い乗り物です。この様にクルマの様に2人が横並びに座れる事からサイドバイサイドと呼ばれています。こちらの車両はPORALIS社のRZRシリーズの中のRZR200という子供向けのスポーツサイドバイサイドになります。


ある企業さんのレジャー用の遊具として採用されている車両でステアリングが重くて子供の力ではステアリングが切れないとの事で修理の依頼を受けました。現地で状況確認がてらコースを試走してきましたが大人の私でも普通にステアリングが回せないくらいの抵抗があり

片手ではびくともしない状況でした。大人の力でも相当踏ん張らないと回せないのでカーブとか曲がり切れなくて事故を起こしそうでした。



これは流石に危険だねという事で目視で不具合箇所の判別が出来ないので車両毎ガレージに持ち帰ってきました。


まずは不具合箇所の特定のためにステアリングの動作を試しながらタイロッドエンドから少しずつ分解していきます。RZR200は幸いな事に電子制御もなくソリッドのラック&ピニオンなので構造的にはシンプルだったので助かりました。最初はギアボックスかなと思っていたのですが外して動作確認をしても特に異常は見受けられずでした。

ギアボックスは外したのでシャフトのジョイント部分を点検したのですが硬いどころかクニャクニャ動いてい他ので最終的にはステアリングのシャフトリンクを切ってステアリングポストのみの状態で動作チェックをしてみたところ異様に硬かった事からブッシングの問題だろうと見当がつきました。

という事で今度はダッシュパネルを外してステアリングポストごと取り外してシャフトを抜き出す事に。抜け止めのクリップを外してすんなりシャフトが抜けると思いきやこれがまたブッシングスリーブにシャフトが変にカシマっていてシャフトが全然抜けてこない。しょうがないのでプラハンでガンガン叩き出してなんとかシャフトを抜きました。

抜き出したシャフトには嫌な感じの痕跡がありますね。ブッシュ本体にも変形と錆が酷く上下とも交換することになりました。組み立て時の問題なのかブッシュとシャフトの回転部にグリースアップがされていない様でした。せめて回転部位なんだからグリスフィッティングとか付ければ良いのにと思いました。

シャフトの腐食や焼き付き跡はあったものの表面をなるべく綺麗に研磨してこれでもかというくらいグリースを塗りたくって打ち替えたブッシングスリーブとよく馴染ませながらシャフトを組み付けたところ片手でもクルクル回せるくらい軽くなりました。

これで子供が乗ってもステアリング操作が可能なくらい軽くなりましたので安心です。


という事で今回はRZR200の走行前にステアリングシャフトのブッシングをグリースアップしておこうという学びを備忘録として残したいと思います。



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