APTCOでは実に久しぶりというか珍しいモノコックフレームのクルマのリフトアップ事例をご紹介します。
SUBARU XVは北米ではクロストレックという名前で販売されおりオレゴン州ではSUBARU車は大人気だという話をかなり昔にしたことがありますがご記憶にあるでしょうか?
記事を見たら2019年に宣言していた割には実際に着手したのは2024年というね・・・
COVID-19のパンデミックよりも以前でしたね。
今更感なムードも漂いますがXVにありがちなレベリングリフトではありません。
奥様の通勤車、言わばデイリードライバー仕様のXVをカッコよくして欲しいとのオファーを受けましてAPTCOなりにバジェットカスタムを実施させて頂きました。
今回はカッコいいホビータイヤとリムに交換してUSDM風な奥様通勤車を作って欲しいとのことでした。
XV系モノコック車のリフトアップはバネ交換(STIFF)かスペーサーによるバジェットリフトです。日本のコイルはどうも車高を上げるとなるとスプリングレートを固くしてツッパリフトにする傾向があるので私はあまり日本製のパーツを採用しないのはそういうところです。
車高を上げるならストロークも稼がないと乗り心地を損なうだけです。お金を出してボインボイン跳ねるプリロードリフトとかちょっとナンセンスですよね。
リフトアップしつつ乗り心地も純正もしくは改善するカスタムをしないと本当にお金の無駄になります。という事でUS BILSTEINのB8をインストールしました。実は昨年の秋には入荷していたのですがこの度ようやく取付と相成りました。他者と差を付けてやるぜ!と息巻いていたのですが、今年から日本のBILSTEINでも取扱いが始まっていたのを知り二番煎じになってしまったのが無念です。
US CROSSTREKとJP XVは実は微妙にフロントの車高が違うという話は聞いていたのですが
実測するとよく違いが分かりました。ショックシャフト長が2.5"くらい長くなっています。
このパーツはUS BILSTEINなので元はUS SUBARU CROSSTREK用に開発されています。
USモデルをベースにモノコックのマクファーソンストラットサスペンションを2.5"エクステンドするという暴挙は天下のBILSTEINがするわけがありません・・・多分。
おそらくUSモデルは日本のモデルよりも推定ですが1”~1.5"程度車高が高いのではないかと推測されます。US BILSTEINによると1"~2"リフトアップすると記載されているので間違いないでしょう。
上のショックの写真を見ればショックの長さの違いが歴然ですね。シリンダー長が日本の純正よりも全然長いのがお分かり頂けるでしょう。リフトアップにおいてストローク量が確保出来ると言うのはとても大事な事です。特に伸び側(リバウンド)にストロークマージンが増えるのは喜ばしい事です。
マクファーソンストラットを触ったのは20代の頃に乗っていたR32とマーク2バン、マスタング以来です。ショック交換がこんなに簡単に出来るのかと思ったのはジムニー以来かも。
スプリングの線径が可愛らしいです。
今回の目玉はホイール交換とATタイヤへの換装です。ホイールは北米スビーのど定番METHOD RACE WHEELSです。
一般的にはCROSSTREKのリムは16 インチにBFGのATがスタンダードなのですが日本のハミ禁事情で奥様の通勤車としては不適合のためオフセットとリム幅とタイヤ幅の緻密な計算によってミラクルなツライチマッチングを導き出しました。
刮目して頂きましょう!久しぶりに「HELLA!!」と言いたくなるくらいのツライチでした。
では気になるリムとラバーのスペックをご紹介しておきましょう。
タイヤは TOYO OC R/T 225/60R17
ホイールは METHOD MR707 BEAD GRIP 17x8.5J +38
タイヤ幅225に8.5Jリムはやや引っ張り気味ですがBEAD GRIPなので安心です(用途は違うけど)
サスペンションとタイヤで車高も上がって一気にクロスオーバーSUVみたいになりました。
あとはルーフラックを付けたら個人的には満足です。
と言う事でSUBARU XVのカスタム事例でした。