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CONSIDER:J150 REAR SUSPENSION

本日よりいよいよリアサスペンションに移りたいと思います。




前述をしておきますが私は4リンクのソリッドアクスルについてはあまり詳しくありません。ピックアップトラックの殆どがリーフスプリングですしリフトアップについてもリアはスタティックな場合が殆どでごく稀にマルチパックリーフをアクスルオーバーかアクスルアンダーでセットアップするのがトラックのサスペンションのセオリーです。


リフトアップをするというよりもサスペンションのストローク量を伸ばす(ロングトラベル)のが目的でそれに伴って車高が上がるという感覚です。

J150やFJ、4RUNNERに関してはSUVという事もあってそこまで大幅なストローク量を稼ぐカスタムをするわけでなく乗り心地よくフロントの車高に合わせたグッドバランスなリフトアップをお望みかと思うので話をそちらに戻しましょう。

上のイラストがJ150に採用されている方式の4リンクサスペンションの基本構造です。他にも分かりやすい車種だとJEEPラングラーも同じ4リンクサスペンション方式です。


左右上下にアクスルを支えるトラックアーム(トラックバー)が4つリンクしています。そしてコイルスプリングとショックアブソーバーがそれぞれ別で装着されています。


これに加えてパンハードロッド(ラテラルロッド)が装着されています。このロッドの役目は何かと言うと車高を上げ下げした際のアクスルの横軸のズレを補正します。

下のイラストをご覧頂ければ分かると思いますがリフトアップをするとリアアクスルがパンハードロッドの長さによって左右どちらかの一方に引き寄せられてしまうためスラストアングルがついてしまいます。

これによって直進安定性はもちろんタイヤの偏摩耗やステアリング異常の原因となるためアクスル位置の補正をするためにパンハードロッドでの長さを調整する必要があります。

日本だとターンバックル式のゴム、ウレタンブッシュタイプが人気のようですが私個人の趣味的にはSUVのリアサスペンションのフラフラ感を無くためのサスペンションチューンが茂目的の1つでもあるのでここはヘイムジョイント(ピロボール)式の剛性感アップなパンハードロッドをお勧めしています。

鋳物のロッドではなくて4130ChromoTube (クロームモリブデン鋼)を採用しFKロッドのHeim Joint JMXシリーズを採用したパンハードロッドです。


こちらも参考までにご紹介をしておきますが強化タイプの調整可能なトラックアームのキットもラインアップされています。パンハードロッドと同じく4130のチューブにアクスル側はウレタンブッシュ、シャーシ側はヘイムジョイントタイプになっています。

こちらは3インチ以上のリフトアップをする場合や本格的なオフロード走行をする人向けのパーツだと考えてもらっていいと思います。



そしてリフトアップの要でもあるコイルスプリングとショックアブソーバーですが、実はまだJ150に関してはリサーチ段階でまずはチューニングの基礎となるベースのセットアップを模索している状態です。


現在はアイバッハのコイルスプリングとロードレベリングスペーサーの組み合わせで車高の調整を行っているのですがレクリエーショナル・ストリート・オーバーランディングの3オプションをご選択が出来るようにコイルの選定を行っています。

目標のリフトアップ値や貨物の積載量に対するスプリングレートやスプリング長、プリロード数値を探っている状態ですので近日オーバーランディング向けとレクリエーショナル向けのデータが取れるかと思いますのでご期待ください。

併せてショックアブソーバーに関しては通常のFOX2.0"IFPスムースショックをベーシックに写真の様なホースリモートのアジャスター付きやELITE、FACTORYの設定もあるので自分が理想とする使い方、用途にマッチするセットアップをお探しの場合はお気軽にご相談ください。


高速道路走行時の車線変更時のリアのふらつきや揺り返しはもちろん、お子さんが遠出をすると必ず車酔いする原因もリアのサスペンションのチューニングで改善させる事も可能です(個人差はあります)せっかくリフトアップするのであればこれを機にビシッと改善したい方はお気軽にご相談ください。意外にタイヤの空気圧とかも関係したりと実際の路面とコンタクトするタイヤ、サスペンションは大事なセクションでもあり調整をする事でガラッと変わります。


完璧な答えが出るかは分かりませんが共に協力して自分の好みの乗り心地を追求したい方は一度ご相談してみてください。


リアについてはまた進展がありましたらご紹介したいと思います。




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