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ショック修理事例

2023年1月6日より営業を開始致しました。本年もどうぞ宜しくお願い致します。


新年1発目はKINGとFOXのショックの修理作業からスタートとなりました。

KINGの方はロッド曲がりの修理です。

FOXはアイレットブッシングの交換です。

KINGについてはショックシャフトの交換のついでにオーバーホールの依頼を受けたのでサービスキットでOリングやシールを交換していきます。JEEPのOEMは通常のPR25シリーズのサービスキットでもサイズ違いの別品番でした。リバウンド側のシムも普段見る構造と違っていました。

新品のシャフトを変えるのでブッシングも新品をセットします。ミスアライメントスペーサーは変形が無かったので今回はこのまま流用します。

分解した色々な箇所のダストシールやOリングの交換を行います。これはオーバーホールのメニューです。ワイパーシールとダストシールとOリングは必須です。

サービスキットの交換が終わったらシリンダーやホースの内部を洗浄して組み付けていきます。


コンプレッションアジャスター付きのリザーブタンクはエア抜きが悪いので基本ホースから分離させて先に注油しておきます。ここでエアー噛んでしまったら元も子もないないので。

ピストンをシリンダーに組み付ける際もピストン内のエアーを排出させるために何度もオイルの中をストロークさせます。注油する際もエアバブルが発生しないように注意しながら油面を出していきます。ここでもエアーが入らないように注意しながら油量を調整しながらピストンを挿入していきます。他にもリザーブタンク内のフロートピストンのポジションとかも重要です。

パッと見は地味な作業ですがきちんとショックの構造やセオリーを理解して組み付けないと高額なショックの性能を発揮出来ないのは勿体無いですよね。シムスタックにしても何がどう作用するかとかスピード域とかピストン位置とか複雑な要素が絡むのがショックサービスの醍醐味です。オーバーホールついでに日頃の乗り味を改善したいとか普段走行している路面の追従性を向上したいとかご相談を頂ければと思います。


FOXの方は同じくJEEPのステアリングスタビライザーでATSというモデルです。

ソリッドアクセルに大径タイヤを履くと起こり得るデスウォブルの特効薬とも揶揄されているATSですが写真の様になってしまったためアイレットアッセンブリーの交換になります。

さすがFOXとも言うべきか、小さいボールやスプリングまでもが単品でサプライされます。

ATSの要とも言えるアジャスティング機構がアイレットにあるというのが難解でしたが今回の修理をきっかけにお勉強させて頂きました。FOXってすごい事考えるなぁと改めて感服致しました。

ブッシングとアジャスター機構を組み込んでロッドにマウントします。スモールパーツの組み込みに結構時間がかかりました。スレッドロッカーを塗ってしっかりと規定トルクで締め付けます。こちらはこれで完成です。


リフレッシュしたのでオーナーさんに返送します。



と言う事で本年も楽しい1年になりますようにご贔屓ください。

宜しくお願い申し上げます。

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