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SERVICE NOTE :FORD-1

ブログをアップする時間が無いくらい修理やら整備に追われております。偶然なのか神の試練かここ数週はFORDブルーオーバルウィークとなっています。


アメリカではコモンプロブレムとして数多く報告されている修理事例なのでなので04-08のF150オーナーさんは参考にしてみてください。


まず第一弾はVVTソレノイドの交換です。VVTとはバリアブルバルブタイミングの略で現代のレシプロエンジンにはほぼ搭載されている電子制御の油圧式バルブタイミング制御装置です。オイルフェーザーに油圧と油路を切り替える事でバルブタイミングを変える部品です。ご興味がある方はGoogle先生で調べてみてください。


04-08のF150のモジュラーV8-5400cc(Triton)は当時の北米のベストセラートラックでミレニアム以降のピックアップトラックの革命を起こしたベストピックアップと言っても過言ではありません。前ジェネレーションのF150から引き継いだTritonモーターですがスパークプラグやダイレクトコイル等のイグニッション系のトラブルが有名ですが製造から19年という歳月で経年劣化による不具合もここ数年で増えてきたと感じます。個人的にTritonのF150は3台ほど所有した経験や故障修理の経験もあるのでオールドスクールFORDの351Wモーター同様に多少の知識と経験は持ち合わせているつもりです。

今回の修理については数年越しのロングストーリーになるので経緯は割愛させて頂きますが低速/中速域での加速がもたついたり、キックダウンからの加速時に違和感がある方はVVTソレノイドを交換する良いタイミングかと思います。


部品のロケーションは左右バンクのバルブカバーの手前側上部にコネクターが露出しています。ドライバーサイドのバンクはパワステのリザーブタンクが邪魔なのでステーごとずらしてアクセスします。

パッセンジャーサイドは容易にアクセス可能なのでコネクターを外してまずは樹脂のキャップを外します。これがなかなか取れないので貫通ドライバー等でこじって取ります。

ソレノイドは小さいHEXキャップ1本で固定されているので慎重に取り外します。

これが20万キロ無交換のVVTソレノイドです。メッシュスクリーンにゴミやヘドロ見たいのが付着していました。センサーのない油圧機構部位なだけに油路や油圧はしっかり適正値でありたいですよね。

新品のVVTソレノイドと交換です。特にキャリブレーション等は必要無さそうです。かなりオイルも劣化していました。TRITONは結構オイルを消費するイメージなので定期的にオイルレベルや汚れをチェックしてあげると良いかと思います。過走行のクルマにはWAKOSのエンジンオイル ANITI-AGINGをお勧めしています。

新品ソレノイドを取り付けて付属のキャップを取り付けてコネクターを繋げば作業完了です。


交換後のレビューですが、スロットルのレスポンスが上がって今までとは違う加速感を体感出来るくらいエンジンフィーリングが良くなったとの事です。


元々TRITON-V8はジェントルなエンジンですがあきらかにパワーダウンを感じている方はリフレッシュの意味も含めて交換してみてはいかがでしょうか。









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