top of page

SHOCK SERVICE / LC150 #02

更新日:7 日前

前回の続きでコイルオーバーショックのモディファイになります。

まずは外したコイルオーバーの現スペックのデータリサーチからスタートです。

ree

今回はこのエクステンドスリーブを外してKINGのエクステンドレッグに交換をします。

ree

まずはいつもの様にコイルスプリングの分離からスタートします。シリンダーからシャフトを外したらまずはロッドエンドの交換を行います。

ree

凄まじい量のスレッドロッカーが塗ってあって奥には青いプールが出来ている程でした。

ree

こちらを同等サイズのKINGのエクステンドロッドエンドに交換します。もちろんブッシング(ベアリング)は新しいモノを使用します。これにハイトスリーブをシャフトに通せば同じスペックになるという事です。

ree

わざわざ交換する必要があるのか?という質問を頂きましたのでAPTCOとしての見解は下記のとおりです。


高負荷のかかるコイルオーバーショックで一番最初に入力を受ける部分がLCAのショックブッシングです。このブッシングに使用するボルトはGrade 8(または9)という剪断強度の高いボルトになります。そのブッシングに直結した固定軸となるKINGのロッドエンドは6061-T6という航空機に使用されるような高強度のアルミ製でそこに接続されるのはハードクロームのChromoly 4140シャフトという高強度合金鋼のシャフトを採用しています。少なくとも軸重250kg以上を支えて大径タイヤでオフロードを走る事を想定するとその接続部分にアルミスレッドの接続ジョイントを介するのはちょっと怖いなと言うのが本音だからです。従来の方法としてKINGから提供されているエクステンドロッドでレッグ長を延長するという方法をAPTCOでは推奨しています。あくまでこれはウチの考え方というか方針なのでご理解を頂ければと思います。ということで今回はエクステンドロッドに交換をしました。


続いてはリザーブタンクのマウント方法を変更したいとのリクエストを頂きましたのでホースの延長とジョイントの追加を行ってレイアウトを変更します。

ree

こちらが通常のTOYOTA FJ用のOEMショックのレイアウトになります。

ree

今回はリザーブタンクのフィッティングレイアウトをこの様に変更しました。ホースを長めにしてホースの曲がりストレスを軽減する様にしています。

ree

実際に組み上がるとこの様な感じになります。シリンダーとタンクに90度フィッティングを追加して延長したホースをセットアップしました。もちろんスイベル式なのでホースのルートを調整することが可能です。

ree

余談ですが、ホースフィッティング装着時にミスをしましてリザーブタンク内にエアーを混入させてしまいました。コンプレッションアジャスター付きのリザーブタンクはエア抜きにコツがいるという事を身を持って学びました。

ree

コイルオーバーが組み上がったらいよいよ最終チェックです。コイルオーバーもバイパスもやや高めの規定ガス圧を充填してショックを何度か実際に伸び縮みさせてみてガス漏れとオイル漏れが無いかを一晩寝かしてチェックしています。

ree

チェックする際は装着時と同様に立てた状態で一晩放置して確認をします。翌朝チェックして漏れの問題が無ければコイルオーバーを組み立てます。

ree

これはちょっとした方法論の1つで性能向上に寄与するものではありませんがショックのセットアップを少し変更してみました。あくまでテンダー風です(笑)ハイトスリーブを無くしたおかげでロングストロークのコイルオーバーに見えるでしょう?(笑)

ree

分かる人には分かると思うのでこれ以上の言及は避けたいと思います。



余談になりますがショックのマウントボルトのグレード(強度)は適正なモノを使いましょう。オフロード系のサスペンションはグレード8以上が推奨されています。

インチボルトのファインスレッド(ピッチ細目)は日本で入手するのは困難の様ですがAPTCOではストックも多少ございます。在庫が無くても急ぎだと大体5日程度で本国から入手可能なのでお困りの際はお問合せください。以下がボルトナット(ファスナーと呼びます)の違いです。

ree

写真の右の3本線がグレード5、グレード8は6本線になります。写真左の9本線はグレード9でL9というメーカー独自規格でグレード8より高強度を持つグレード9のファスナーになります。SAE規格ではグレード8はありますがグレード9はSAEではなく独自規格になります。

ご存知のように単に硬ければ良いというわけでもなく一般的にはサスペンションにはグレード8が推奨されておりL9はレースカーや高Gの掛かる場所に採用されます。F911とかLE9もL9も同規格です。あくまで適材適所という事をお忘れない様に。

ree

本題に戻りましてバイパスショックのマウントを正規の位置に戻して、コイルオーバーのリザーブタンクマウントの位置を変更して完成です。1G状態のテンダースプリングが良い味を出しています。

ree

下が施工前のレイアウトです。だいぶ印象が変わったんじゃないでしょうか。

ree

今回はこんな感じのショックサービスを実施しました。



EMAIL US
OPENING HOURS

Mon - Fri 10 - 19  /  Sat - Sun  12 - 21 

Close : Monday  &  1st , 3rd Sunday 

OVER 19 YEARS EXPERIENCE
  • Instagram

APTCO outfitters

OUR SERVICES

- Import

- Install

- Mechanical Service

- Prerunner Build

- OverLand Accessories

© 2018 by APTCO INC. Proudly created with Wix.com

bottom of page