シートのススメ
- APTCO HQ

- 10月7日
- 読了時間: 4分
以前から書こう書こうと思っていたシートの話、10年越しくらいでようやく書く時がやってきました。
オンロードやドリフトに限らずオフロードシーンでもバケットシートに換装するのは結構常識的な話できちんとオフロード用のシートがラインナップされているくらいです。
以前NASCARのカムリのコックピットに座らせてもらった事がありますがクッションなんて無しの単なる曲げた鋼板に座るというシートでした。私個人の印象ではレカロやスパルコが日本では人気ですがオンロード用のイメージが強くて昔乗った86トレノのブリッドのフルバケと同様にクッション性には決して優れていないシートというイメージです。
今回ご紹介するオフロード用のFIX(フルバケット)シートは「サスペンションシート」と呼ばれており座面も背中もクッション性能が備わっており特に座面側は特に手厚い感じの印象です。ちなみにセミバケと言われているリクライニング機構のついたシートもラインナップしています。
こちらがFIXシートです。FIXED BACKという名の通り背中が固定されたフルバケットです。

こちらがリクライナー、セミバケットシートです。無段階で背もたれの角度を調整可能。

ロースピードレンジのクローリングやクロスカントリーではクッション性に重きを置く必要はあまりありませんが、ハイスピードオフローディングにおいてはサスペンションシートのクッション性能の重要性が身をもって知ることになるでしょう。

参考になるムービーがあったので貼っておきます。
左はCROBEAUのFIXにCROWの5ポイントハーネス装着
右は純正シートに3点ベルト装着
乗車している人間の身体の動き(ヘルメットの位置)を比較してみてください。たかだか50~70kmくらいのスピードレンジでもオフロードバンプではこの振動です。座面がペラペラのクッションでこの路面を走り続けるのは脊椎に悪影響を及ぼしそうなのがよく分かります。
この車両はシングルシート仕様のレーシングSxSでファインチューン済みのコイルオーバーにロングトラベルサスペンション仕様のオンボードカメラ映像です。OEMショックよりも高性能かつチューン済みであってもこの振動です。タイヤ外径が31インチという影響もありますがハイスピードオフロードの車内はこういう状況下でのドライブになります。
という事でサスペンションシートの重要性がお分かりいただけたでしょうか。
本来はもっとしっかりシートベルトを固定するのですが同乗体験でゆるく走っているのでベルトが若干緩めなのはご理解ください。本来であれば身体はガチガチにシートと一体化します。
またシートのデザイン形状においても種類があって
オールドスクールなトラディショナルタイプか

ニュースクールなスポーツスタイルか

これは好みによりますが、オールドスクールの方が形状的に乗り降りがしやすくデイリードライバーの人にはオススメです。ホールド感についてはイマドキのスポーツデザインの方がすっぽり身体が収まる感じで純粋にクルマをコントロールするという部分ではベストだと思います。ここは個人の好みで選ぶと良いでしょう。リクライニング機構が欲しい人はリクライナーモデルを選択出来ます。
お気に入りのシートベルトを付けてルッキングッドでハードパックダートをクルージングしたいですよね。

シートメーカーも沢山ありまして私が知り得る限りでは
CORBEAU
MASTERCRAFT
IMPACT
TWISTED STICH
BEARD
PRP
SIMPSON
がオフロード用のシートをラインナップしています。
ハーネスについてはこれも好みでシートと揃えるも良し、こだわりのブランドにするも良しです。
シートレールについては基本ワンオフになる事が多いので国産車は車検の絡みがあるので難しいかなと思います。アメリカ車についてはオーナーの体型や好みに合わせてレールを設計製作致します。とりあえずPRERUNNERは必須アイテムです。お気軽にご相談ください。

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