Level-Lift for Triton
- APTCO HQ

- 12 分前
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ようやくTRITONのレベリングリフトが完成しました。
当初はFOXの2.0IFPを採用する目論見でしたがマッチングするショックが結局見つからずで同じくクリップリフト方式の元祖もある2.0"ショックボディのIFP(インターナルフロートピストン)ショックでもあるBILSTEIN B8 5100 seriesに変更して無事にレベリングリフトを行いました。

以前にもご紹介をしていますがBILSTEINはドイツの老舗ショックブランドで日本でもスバルが純正採用していたりと知名度もある有名なブランドです。
北米BILSTEINは独自の進化を遂げていてOFF-ROADに特化したショックを開発しておりドイツには設定の無いモデルをラインナップしていたりします。皆さんのイメージでは黄色いシリンダーこそがBILSTEINという方も多いと思いますが、アメリカではこのシルバーシリンダーの5100seriesがカスタムショックとして認知されています。
特に5100については今から16,7年前くらいのオフロードブーム創生期の頃に発表されたショックで当時では画期的なクリップリフトというシステムを開発した先駆者でもあります。

過去にも何度か解説をしていますがコイルオーバースペーサーによる簡易リフトや硬いバネを使ったリフトアップではなくAPTCOではこのクリップリフト(プリロードリフト)を推奨しています。その理由を解説をすると長くなるので割愛しますが、簡潔に言うとスペーサーリフトはサスペンションの機能不全を起こし部品の消耗や劣化を早める可能性があります。スプリングリフトは従来のスプリング適正荷重ではない数値のバネでリフトアップさせるため乗り心地を損なうのとショックの消耗を早める可能性があります。軸重に対してバネレートと減衰力は密接なバランスの上に成り立つものであるとご理解を頂ければと思います。特に運動量(トラベル量)の大きなオフロードサスペンションについては減衰力は乗り心地以外にも走破性に影響を及ぼすファクターにもなるのでもしスプリングでリフトアップしている方は是非ショックアブソーバもグレードアップしてみては如何でしょうか。
APTCOの推奨するTRITON用のレベリングリフトは純正のコイルを使用して高性能ダンパーのショックアブソーバでプリロードをかけてリフトアップするものです。
リフトアップというよりも本当は予めバネを縮める事で反発させて車高を下がらない様にしたままキープするというのが正しい解説になると思います。

要はバネを最初から縮めておく事で既に反発力が生まれる(バネが硬くなる)事で車高を維持するという理論です。純正のスプリングにプリロード(荷重をかけて縮める)をかけるので当然乗り心地に関しては低速域では若干硬めの印象にはなりますがそこまで気になる程の変化では無いと言えるでしょう。実際に市街地走行や高速走行をテストしてみて自分が感じるのは低速域ではギャップ等での突き上げがプリロード分の若干の硬さを感じる程度でそこまで気になる程の感触ではありませんでした。むしろ高速走行では安定感が増してコーナーリングではノーズロールが抑えられハンドリングが以前よりクイックになった印象を受けました。決して悪い印象は受けないと思いますのでご安心下さい。
トライトンはハイラックスと比較するとコイルオーバー自体の全長が短いのが特徴なのですが純正でも乗用車の様に滑らかに動くサスペンションだと思いました。
写真上がトライトンで下がハイラックスです。

コイルオーバーは分解してスプリングとトップマウント周辺を再利用してBILSTEINに組み付けます。この際にショックのクリップの位置を任意の位置に設定する事でスプリングシートの位置が変わる事で組み付けた際のプリロード量が変更できる仕組みになっています。
オーバープリロードには注意しましょう。それが必要ならレート変更の方が得策です。

今回は純正スプリングの内径サイズの関係で付属のジャバラブーツは使用せずに純正のダストカバーを再利用しました。
これで念願だったTRITONのサスペンションアップグレードが可能になりました。BILSTEIN
B8 のシルバーボディが誇らしいですね。

これにより265/70R17と17x8.5J +0 のタイヤ&ホイールとの干渉も無くなって懸念事項が解決されました。荷台に道具が満載だったのを加味しても前後バランスはちょうど平行くらいかなと思います。

ご興味がある方はメールにてお問い合わせ下さい。
余談になりますが、TRITONのタイロッドエンドブーツのゴムが切れているのでついでに交換をして欲しいと依頼をされて三菱ディーラーに部品を買いに行きました。


オーナーさんからはTRITONを購入したディーラーで部品の見積もりを貰っていてブーツの値段は814円になっていました。実際に近くの三菱ディーラーで請求された金額は衝撃の5720円です。タイロッドエンドASSYの間違いかなと思ったのですが部品番号を確認すると間違いなく上の品番でした。グリースとゴムのブーツで5720円って・・・タイから輸入するにしてもブーツでこの金額はちょっと利益乗せ過ぎだろ三菱モータース!と思いました。
うちも輸入業なので経費がかかるのは分かるんだけどディーラー販売車で自社の部品でしょ?814円が5720円って流石に酷いなと・・・もはや輸入車価格の設定ですね。
こういう事例があったのでTRITONオーナーの皆さんは任意保険の自動車保険加入はマストだと注意喚起をしておきます。エンドブーツがこの価格だと他の部品はどんな金額で請求されるか想像もつかないので是非備えておきましょう。










