今回はカレントモデルのランドクルーザープラドのOEMショックの修理作業の事例をご紹介します。はるばる九州のオーナーさんからのご依頼です。

ショックレッグのベアリング**にガタがあり走行時にキシミ音が凄いとの事でベアリングの打ち替え作業となりました。併行して点検をという事でした。
**日本でピロボール、米国ではスフェリカルベアリングと呼称しています。

まずはコイルを分離します。550lbsの14"にライズカップにエクステンドカラー付きなのでかなりプリロードがかかっているように見えますね。

ベアリング交換はそれなりに台数をやってきましたがここまでPTFEライナーが磨耗しきってボールが痩せてしまった状態のモノは初めて見ました。これはさぞ凄まじい音が出ていた事でしょう。

Cクリップが外れて今にもベアリングがレッグから抜け出してしまいそうな状態でした。

ミスアライメントスペーサーを外すために一度クリーンナップしようとパーツクリーナーで洗浄するのですが…まあ凄いこと!

ミスアライメントスペーサーも上手く外れてくれて変形したクリップは交換しましたが何とかベアリングを打ち替える事が出来ました。
ベアリングはFK Rod/ FKSSX-T を使用しています。ミスアライメントスペーサーは損傷がなかったのでリユースします。