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LC250 MODS FINISHED

APTCOでは初となるLANDCRUISER 250のカスタム車輌のご紹介です。

まずはサスペンションのレベリングリフト作業において構造を説明しながらご紹介していきたいと思います。


今回、トヨタの最新型フレームを初めて触った感想は「トヨタは変わった」と言う印象に尽きます。今までT100、TACOMA、TUNDRA、SEQUOIA、4RUNNER、PRADO、LC200、LC150と90年中期から2024までの様々なトヨタのラダーフレームのサスペンションを触ってきましたが良い意味で今のトヨタはすごく良くなったと思います。

APTCOはオフロード向けのカスタム(リフトアップやロングトラベル)を主に手掛けてきたわけですがトヨタは正直面倒な手間が多く掛かるメーカーと言うイメージでした。

北米FORDやCHEVROLETと比較するとストレスフルな設計や構造で脱着分解においては「これだからトヨタはさぁ」と苦言を呈する事が多かったのは常連客はよくご存知だと思います。


そんな私が今回のLC250で「目から鱗」のトヨタエンジニアの方々の本気を感じる事が出来ました。バンプストップがボルトオン構造、ボールジョイントのテーパーマウントが全てインナースリーブ化(表面加工処理済)、ボールジョイントが大型化、アッパーアームのボルトが外しやすくなった、アンダーガードが簡単外せる等々と分解脱着の整備性が格段に向上している印象です。更にはホイールアーティキュレーションにこだわっただけあるサスペンションジオメトリーにエンジニアの本気度を感じました。伸びる脚に対してキャスターアングルやドゥループ時のUCAの位置が今までとは異なる印象でジオメトリーを見直した感が見受けられます。SDM付きだとスタビオフでかなり脚が伸びそうだしTOKICOのショックもテストドライブの感想はかなり好感触です。


今回のリフトアップ方式はWESTCOTTのプリロードスペーサーによるレベリングリフトです。純正コイルオーバーショックを外して分解しWESTCOTT DESIGNSのプリロードカラーを装着するというものです。


日本ではコイルスプリングのレートを上げた硬いバネに交換してリフトアップする方法を見かけますがAPTCOではこのリフトアップの方法はお勧めをしていません。ウィンチやアイアンバンパー、ラックやテント等を装着する様なオーバーロードの場合には積載重量に見合った硬めのコイルレートに変更しますが車高を上げるためにバネを硬くするのは乗り心地は良くならないし計算式に準じた適正レートのスプリングを装着するのが基本です。純正と同等のスプリングレートでプリロード分を加味したコイル長のスプリングに交換するのはアリだと思います。


それを解決するのがこのプリロードカラーでコイルオーバーショックの全長も純正状態と変わらず、スプリングレートもSTOCK値なので純正の乗り心地よりはプリロード値の分だけ少しは硬めになりますが純正のフニャフニャ感やロールが抑制されてむしろ足回りがカッチリする印象です。硬いスプリングに交換してありがちな初期入力と伸び側の反発によるバンバン系の突き上げ突き返しが無く正常にショックワークしている感じの乗り心地になるのでリフトアップ後に運転をしていて嫌な印象を受けることは無いと思います。

最近人気のあるKINGやFOXもそうですがOEMショックのリフトアップの原理はこのプリロードリフトという方式で車高を調整する構造になっています。KINGやEIBACHのスプリングレートについては軸重や積載重量、使用目的ごとに基準値から何LBS増減させるかという目安を基にして車高調整はプリロード調整で上下させるのがセオリーだと思ってください。

サスペンションは専門的かつ複雑な話なのでプロショップに相談するのがベストでしょう。


リアのリフトアップはレベリングソーサーをスプリングのアッパーマウントに挟んでダイレクトにリフトアップさせます。リアもスライダータイプの車高調整が出来るキットがあるので微調整をするか、プログレッシブデュアルレートスプリングに交換するのも良いかもしれません。LC250はSTOCK状態でもリアが良く伸びるのでシングルレートよりもデュアルでスプリングのフリーレングスを稼ぐのが良いかもと思いました。

リアショックのステムもボディーパネルに干渉なくイージーアクセスになりました。ショックストロークもかなり長い印象です。アームのチューブ径が細く見えるのでTCのアームに変えたくなりますね。


レベリングリフト施工後のサイドビューです。

ハブセンターtoフェンダーで実測値はフロント2.25"/リア1"リフトになりました。

タイヤサイズは35x12.5R17 、ホイールは17x8.5J+35になります。


エクステリア関係もWESTCOTTのパーツを採用しました。

ROOF RACK、MOLLE PANEL、DITCH LIGHT、ROCK SLIDER STEP、REAR HATCH LADDERになります。グリルLEDとDITCH LIGHT はAUXBEAMでコントロールします。



***WESTCOTTはパーツによっては取付に苦労するかもしれませんので通販で買う場合は覚悟して購入するようにしましょう。基本的にドリル穴開けや切削、溶接も必要になる場合はありますので取付可能なショップで買うのをお薦めします。



次回のLC250はいよいよTC&KING編になるかもしれませんのでお楽しみに。



北米スタイルのカスタムにこだわりたいと言う方はご相談ください。





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