SHOCK MOUNT BRACKET
- APTCO HQ
- 6月4日
- 読了時間: 3分
FOXのFACTORY SERIESのコイルオーバーショック用のブラケットを製作しました。
ロングトラベル用のコイルオーバーショックはOEMショックと違い車種専用設定のショックでは無いのでアッパーマウントのブラケットが付属しないため製作するかメーカーから出ているマウントブラケットを購入するかという2通りの選択になります。
通常ですと4WDをベースに設計されているためショックはCVアクスルを考慮した設計になっています。そもそもPRERUNNERと言えば2WDピックアップがベースでしょというOLD SCHOOLな考えが凝り固まっている私にとってはせっかくの2WDなのでショックもマウントもアレンジしたくなるのがAPTCOのポリシーなので今回は2WD用にブラケットを設計・製作をしてみました。

よくありがちなブラケットに見えますが実はロングトラベルサスペンション用に合わせて設計をしています。何がどう違うのかはサスペンションジオメトリーの話になるのでここでは割愛しますが今まで作ってきた過去の経験をこういう所に活かしてオーナーさんのニーズに合うサスペンションチューンをご提供したいと思っています。ただでさえ高価なチューンナブルショックをウチで購入して頂いているお客様にはセッティングによる変化を楽しんで欲しいと思うのがショップとしての本望です。

材質は6mmと8mmのMILD STEELで溶接深度の深いTIG溶接にて溶融接合しています。ブッシングのハードウェアはGrade9を採用しておりFOXのブッシングに合わせてボルトは1/2"-20のL9ファスナーを採用しています。ナットは同サイズのSTOVER HEX LOCKです。ブラケット固定のボルトナットも同様にGrade9の3/8"-24のF911を採用しています。いずれもオフロードレーシングで採用される様な高強度のファスナーになります。

上のイラストはKARTEKより抜粋しています。
サスペンションを含めて様々なセクションではボルトの強度が必要なセクションがあります。今回の様にコイルオーバーショックのマウントには剪断強度の高い材質のボルトを使用します。よくホームセンターで販売されている一般的なボルトはGrade4が多いので応力が掛かる部分には適合したボルトナットを使う様に気をつけましょう。
あとインチサイズにメトリック(ミリ単位)のハードウェアや工具を使うとヘッドをなめるのできちんとインチ工具を使いましょう。

という様にボルトオンパーツを買って取り付けるのがベーシックだとすればワンオフやモディファイをしてよりスペックフィットなパーツを製作して取り付けるというのもカスタマイズの楽しみの1つです。自分仕様のショックやセッティング、パーツと他者と被らない自分だけのオリジナルパーツを取り付ける事に満足感を得るようになったらアナタはもう沼に入った事を自覚しましょう。
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