SUSPENSION MOD / FJ
- 16 時間前
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2012y US-TOYOTA FJ Trail-Teamのサスペンションアップグレードの作業ログになります。

今回インストールするセットアップは北米トヨタオーナーに人気と定評のあるTotal ChaosのUCAとKINGの2.5"OEMショックのパッケージになります。

現状のフロントサスペンションはSTOCKのTOY-BILSTEIN B6 + Leveling Liftで2.5~3"リフトにリアはリフトアップコイルで2”程度のリフトアップであろうという感じです。2012yモデルだけに流石に年季を感じさせるヤレ感が随所に見受けられますが今回の様にグレードアップするついでに消耗パーツのリフレッシュをしていくのも良いかと思います。

サスペンションを分解するついでに経年劣化等の見受けられる箇所をリストアップしてオーナーさんに要交換パーツをお知らせするようにしています。計画的に要所をアップグレードしたパーツに交換してあげるのが合理的だと思います。

今回のリクエストは現状に近いイメージで前後の車高バランスがフラットになるくらいの車高に調整して欲しいとの事でしたのでコイルオーバーショックを取り付ける前にプリロード調整を行いました。FJはドライバーサイドリーンという左側が傾く傾向があるのでその分を加味して左側のショックは右よりもプリロードをかけてバランス調整を行います。

コイルスプリングのスペックは3-14-550lbsです。箱出しの状態ですとスライダーはトップにありますがこの時点でスプリングにはプリロードがかかっています。ここから更にプリロードをかけて調整していきます。

ここで注意が必要なのは
KINGは2.5インチ以上のリフトアップ及びそれに相当するオーバープリロードを推奨していません。車高を上げるために推奨値以上のプリロードをかけてしまう(オーバープリロード)とコイルスプリングの反発が強すぎてしまいコイルオーバーがほとんど縮まない状態になります。人間で言えば常に爪先立ちしているような状態になります。このセッティングでは1G状態でもダウントラベル(リバウンドストローク)が確保出来ないため走行中は路面の小さな段差でもポンポン跳ねてリバウンドショックがバンバンという嫌な衝撃が車体に伝わり乗り心地を大きく損なう結果になります。
サスペンション関連のログで何度か話をしていますがAPTCOでは基本的にKINGやEIBACH ERO のスプリングのプリロードは最大でも2”が上限で理想を言うと1”~1.5"範囲が良好という認識です。***プリロードとリフト量はイコールではありませんので誤解のない様に

厳密な事を言うとKINGやFOX等のコイルプレートリングは車高を調整するものでは無く、あくまでスプリングのプリロードを調整するものだというのが本来の正しい認識だと言えるでしょう。
車高を調整するのはコイルオーバーの本体の長さ、スプリングの自由長、コイルスプリングレートになります。そもそも論ですがOFF-ROAD RACING SHOCKは車高を上げるパーツでは無くて、脚を伸ばすためのパーツだという認識を持った方が良いでしょう。車高を上げたいならサブフレームリフト(クロスメンバーダウンリフト)キットを組むかボディリフトするのが正攻法です。
スプリングレート、フリーレングス(スプリング自由長)、プリロード、ダウントラベルの相互作用はもちろんサスペンションのセオリーとロジックを理解していないと適切なコイルオーバーの調整は難しいと思います。 高額なパーツだけに本来の機能をきちんと活かせるサスペンションセッティングを心がましょう。

Image courtesy of AccuTune offroad.
プリロード調整については他にもホイールオフセットやモーションレシオ、社外のバンパーや装着部品等の重量でも車高の変化に影響を及ぼすため2.5インチリフトアップするためにはどのくらいのプリロードをかければ良いのか積載荷重を考慮しながらセッティングを出す必要があります。ここではプリロードの範囲内なのかスプリングレートを上げるのかを判断する必要があります。

結局のところジャッキオフしてアライメント調整をした状態でないと正確なリフトアップ量を測定することは出来ませんし、KINGショックもコイルスプリングが馴染んでくると車高が下がってくるのでそのマージンも予測する必要があります。車種専用のOEMショックでも箱出しのボルトオンで装着している訳では無いと言う事をお分かり頂けたでしょうか。
KINGに限らずでUCAの取付においても同様できちんと準備をしてから手順に沿って車体に組み付ける必要があります。後々のグリースメンテナンスについても推奨するグリースや正しい手順があるのできちんと理解しておく必要があると思います。

オーナーが専門的な内容を理解するのは難しいと思うのでそこはSHOPに一任するのが得策かと思います。
リアに関してはショックアブソーバーの換装を実施しました。リアは純正のBILSTEINのステムトップボルトが外しづらいのでKINGに交換するついでに邪魔なリブを削ってから装着しました。もちろんガスは抜いてから組み付けて最後にDROOP状態で再充填しています。

リアショックの注意点はKINGのステムトップボルトの締め付け度です。KINGのマニュアルにはナイロンロックボルトからステムのスレッドが1/8インチ(約3ミリ)突出させるようにと記載されています。あまり締めすぎるとラバーブッシュが裂けてしまうので締め過ぎない様に注意が必要です。

前後ともショックの取付が終わったら最後にガス圧のチェックをしてサスペンションの取付作業自体は完成となります。後はアライメント調整をして納車となります。


と言うことでオーナーさんのリクエストに沿ったセッティングで完成となります。
念願のTC&KINGのセットアップはお気に召して頂けたでしょうか。

そろそろレベリングリフトを卒業してKINGやFOX等のアジャスタブルコイルオーバーにグレードアップしてはいかがでしょう。遠方地のユーザーさんも可能な範囲でサポートしますのでカスタム等についてご興味がありましたらご相談ください。
Total Chaos、Dirtking、Camburg以外のサスペンションも多数取り扱いが可能です。
BAJA KIT、MZ、LSK、CWF、CJD、GIANT、DMZ、DEAVER、ATRAS、BMS、ALL PRO、ICONは過去に取付実績と販売実績のあるブランドですのでお気軽にご相談ください。




