オートサロンをRECONしていた小隊長からBM7の情報が沢山送られて来ましたのでオートサロンに来れない遠方地の皆さんに見所をご紹介したいと思います。かくいう私も見に行けませんが・・・。
1つ先日の内容で訂正がありましてメンジーズさんのTTはAWDだった事を失念していて2WDのモンスターマシンと書いてしまいました事をここに訂正させて頂きます。
ではまずフロントサスペンションとバルクヘッド周りから見て行きましょう。
スカートの下から脚を覗き込む様なフェティッシュなアングルで恐縮です。
センターピボットによる超絶長いロワーアームにハードクロームのタイロッドの太さとスピンドルのミスアライメントスペーサーの長さとアングルの深さがスーパーロングトラベルである事を表していますね。アッパーもロワーもユニボールが縦にマウントされているのが分かります。ボルトもAIRCRAFT GRADEの12PTと言うのがハードウェアマニアの萌えポイントです。
今度は真横からフロントサスペンションを覗いた構図です。これはまた実に興味深い写真なんですよね。昔憧れたJアームと呼ばれるアッパーアーム内にプライマリーとセカンダリーショックが収まらずアッパーのピボット位置を前方へオフセットさせるデザインのものです。何せTTはストローク量が70cm以上も稼働するので我々が乗るラダーフレーム形状のトラックとかのレベルでは無いのでこの様な特殊な構造に進化しています。バイパスとコイルオーバーの位置も逆でしょう?バンプストップもこの位置になるのがTTスタイルです。
スペアパーツや工具がブルーのジップタイで固定されているのがリアリティを感じます。FOXのファクトリーショックの大径ショックはなかなか日本では見れないのでレアですね。
コイルオーバーにはSDGのコイルスライダーを使用していますね。因みに私のYAMAHAにはAGMコイルスライダーを採用しています。デュアルコイルセッティングで脚がよく動く走りをするのであれば今は必須と言えるでしょう。クロスオーバーリングやロックリングを調整した跡が生々しくて好きです。
今度はがっつり両脚を覗き込むアングルです。
見るからに堅牢なロワーアームが男心を揺さぶります。4130ChromoとTIG-WELDの芸術品ですね。ピボットブッシングはデルリンでしょうか?ステアリングのリンクがめちゃくちゃ気になります。生で見たい・・・それより気になるのはナックルです!このTTはAWDだからアクスルシャフトがどの様にProAmのレースハブにジョイントしているのかが謎なんです。どう見ても従来のCV形状ではないのでめちゃくちゃ気になりまして改めて調べてみました。
GEISER BROSの席巻はもう過去の物となった様な事が書いてあります。TTもAWD時代が到来した様ですね。これはサブスクの方で掘り下げていきたいと思います。
リアサスペンションの構造は4LINK です。アルミビレットのトラックアームがたまりませんね。手前左から伸びているのがスタビライザーのアームです。右手のタイヤ下へ伸びているのが車載のハイドロリックジャッキです。上の写真の右リアタイヤの前にジャッキスタンドが出ているのが見えるでしょうか?今時のTTは車体にジャッキが取り付けられているのでタイヤ交換が容易に行える様になっています。フォーミュラーとかもそうですよね?エアーかなんかで車体持ち上がりますよね?
リアエンドも今までの概念を覆す形状で、そもそもプロップシャフトがセンターではなくて左側にギアケースがオフセットされています。これはもしかしてAWDだからトランスファーの問題でオフセットされている可能性が高いですね。ミッドシップエンジンなのと極端に狭いセンターピボットにデフケースを載せるとなるとフロントがシンメトリーになるからリアはトランスファーのオフセット分でリアハウジングのデフケースをオフセットさせているという凄い設計になっているんですね。カウルレスで見てみたかった。そしてリミットストラップが3枚重ねでジップタイで固定しているスタイルがすごく好きです。
コックピットのフロントはカーボンのエアーディフレクターが付いていてエアロダイナミズに寄与するデザインになっているのでしょうか?シートはCOBRAでハーネスがIMPACTなのがチラ見えしてます。フロントのBD XL RACER EDITIONが12個ということは約13万x6setで78万円也・・・このライトマウントはフォールディングする構造の様に見受けられます。
タイヤサイズは40x13.5R17にKMCのRACE BEADLOCK 17"のセットアップです。
マフラーのエンドがえぐいとこから出てますね。3ファンがオイルと水のクーラーです。フューエルセルがスペアタイヤの前方に収まっています。よく見るとBDのRTLも付いていますね。
写真だけでなくやはり生で観たくなりますね。悶々としてしまいます。
来年のオートサロンにまたTTが並ぶ事があればガイド付きツアーでもやりましょうか。
トロフィートラックを見ながら各部の説明をして写真撮って帰るだけのプログラムになりますが。
これが見れる方は本当にラッキーだと思いますので是非幕張メッセへおいでませ。