Steering Fix
- 2 日前
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今回はステアリングに違和感があるとの事で修理のオファーを頂いて部品交換作業をした事例です。リフトアップして大径タイヤ化しているオーナーさん達は読んでおくと良いでしょう。
(起こりうる症状についての例)
エンジンを始動した停車状態でハンドルを左右に切る際にカクッというショックがステアリングから伝わる
走行中に最近ハンドルセンターが左右どちらかに5分弱ズレて直進するようになった
高速走行中にワダチでハンドルをよく取られるようになった
いずれか3点で該当するところがあれば点検する事をお勧めします。
リフトアップをしている、タイヤの外径が純正サイズよりも2インチ以上外径が大きい、ハンドルをフルロックさせて切り返す事が多い、ウォッシュボードをガンガン攻めるという人達は特に注意が必要です。
自動車の知識がある方は通常はタイロッドエンドのボールジョイントブーツが切れてグリス抜けしてガタが出て交換というのがごく一般的な方法論だと思います。

それでもハンドルが真っ直ぐでもクルマが直進してくれないという不具合が改善しない場合があります。もちろんタイヤの偏摩耗やタイヤの空気圧異常でも原因にはなりますが、ステアリングのギヤボックス側にその原因になり得るパーツが存在します。その説明の前に下のMotorFanさんから画像を拝借したステアリングギヤの構造図を見てみましょう。
タイロッドのラック側にある普段はダストブーツに覆われて目視出来ない隠れた部分にラックエンドボールジョイントで連結されておりそのボールジョイントグリースが切れて金属摩擦が積み重なるとカクッという衝撃がハンドルを通じて伝わるようになります。

ブーツを外しすとこの様な構造の中身になっています。

新品の時はグリスも詰まっていてしっかりボールが固定されているのでロッドを曲げるのにも多少の力がいるくらいです。

グリスが切れてクリアランスが出てくるとクニャっとこうなります。

要するにこの状態で走り続けるとどんどんボールとカップのクリアランスが広がってしまって最終的にはカクッという衝撃を感じる様になるという事です。
前述した様に、リフトアップして大径タイヤを履かせているクルマに関してはタイロッドエンドのボールジョイントを交換する際はラックエンドのボールジョイントも一緒に交換する事を推奨します。特にトヨタ車のミドルサイズ系(FJ、TACOMA、PRADO、HILUX、LC等)は強くお勧めしておきます。NISSANもフロンティとタイタンもタイロッドが細いから注意が必要です。

特にリフトアップしてタイヤがサイズアップしている場合、ハイスピードでオフロードを走るのは結構なリスクになると思います。あくまで街乗り重視のシティオフローダー仕様なので過信しないようにしましょう。

オフロードをガンガン走りたいという人はHeim Joint化してHDなタイロッドにグレードアップする事をお勧めします。純正でも壊れないけどライフサイクルは確実に短くなるという事です。最悪オフロード走行中に変形してしまうケースもあります。そうならないためにもステアリングのアップグレードというのも大事なカスタマイズメニューの1つで、トータルバランスを考えてクルマを作っていく事を忘れてはいけません。

という事で今回はステアリングのトラブルシュートと対策部品のご紹介でした。
ちなみにHeim Joint化する場合はキット売りをしていないので個別に部品を買う必要があります。まずはラック側に取り付けるクレビスマウントとHeim Joint、そしてタイロッドチューブです。ウチはクロモリのタイロッドチューブを採用しています。

次にタイロッドエンド側のHeim Jointとスピンドルアダプター、そしてGrade8以上のハードウェア(ボルトナット)です。

街乗りはともかくオーバーサイズのタイヤでオフロードを走るのであれば備えあれば憂い無しという事です。特にサスペンションをLT化しているオーナーさんはステアリングのアップグレードをしてみてはいかがでしょうか。

バンプストップやリミットストラップ、ピボットレインフォース、ダブルシェアとまずはフロントセクションだけもタスクはいっぱいございますのでお気軽にご相談ください。



